古いのに新しい?スターリングエンジン

 

 

スターリングエンジンは、19世紀前半にスコットランドで牧師をしていたロバート・スターリングによって発明された熱機関の一つです。これは、気体の膨張と収縮の性質を応用したもので、シリンダーの内部に封入・密閉されている気体を外部から加熱と冷却をくり返すことで機関を動かします。日本においては近年、海上自衛隊が保有する潜水艦の推進エンジンに採用されるなどしています。
この熱機関の主な特徴には、理論上では他の機関に比べて高効率でエネルギーを変換させられること、熱エネルギーを運動エネルギーに変換させられるだけではなく、逆に運動エネルギーを熱エネルギーへ変換させることもできること、ガソリンエンジンのように気体を爆発させてエネルギーを得る機構ではないので動作音が静かであること、などがあります。しかし、最大の特徴は、外燃機関であるため熱源として多くの物質を利用できることであり、化石燃料、地熱や太陽熱、工場などから出る廃熱、動物の身体から発生する熱など、多種多様な熱源で動作させられます。これは有害物質を使用せずに動作させられるということでもあり、資源面や環境面において優しい熱機関として、近年注目を集めています。